財団法人 五峰興風会は、
設立者 田附政次郎(明治29年11月21日生)
本籍:滋賀県神崎郡五峰村大字佐野24番地
住所:大阪市東区本町2丁目4番地
が、先代田附政次郎の一周忌にあたり、先代の遺志を体し別記の設立趣意書をもって、昭和9年5月5日付で当時の内務大臣宛設立許可申請を行い、同年9月14日付で設立許可を得た。
初代財団理事長に、当時五峰村村長の田附新兵衛が就任して発足した。
「国の公益法人改革」に基づき公益法人化を申請、平成22年2月に滋賀県公益認定等委員会の認定を受け、同年4月1日から「公益財団法人 五峰興風会」として新たなスタートを切った。
先代田附政次郎ハ我国古来ノ良風美俗ヲ保存スルノ念敦ク社会共存ノ天則ニ遵ヒ 郷土村町民ノ幸福ヲ増進センガ為屡次教育ノ普及ト産業ノ発展ヲ企図シ 更ニ進テ公益ノ助成善行ノ表彰 窮困ノ賑恤等ニ侭スト共ニ町村自治ノ発展ニ微力ヲ效セリ 然ルニ命数ノ侭クル處 所期ヲ達成スルニ到ラズシテ溘焉逝去ス 轉タ追慕ノ念ニ堪エズ 是ニ於テ不肖其意ヲ継承スルハ蓋シ先代ニ対スル孝情ノ一端ナリト思考ス仍チ一周忌ニ方リ財団法人五峰興風会ヲ組織シ 以テ永ク先代敦厚ノ志ヲ記念セントス
●目次 |
1.はじめに |
2.財団設立の経緯と変遷経過 |
3.設立当時の財団事業 |
4.五峰保育園の運営 |
5.第二次大戦前後の低迷と再興 |
6.公益財団法人の認定 |
7.事業助成の実績 |
8.歴代理事長・代表理事と在任期間 |
9.関係者の経歴 |
10.かつての事業 |
11.五峰興風会関連年表 |
1.はじめに |
公益財団法人 五峰興風会(ごほうこうふうかい)(以下「当財団」という)は、昭和9年9月14日 かつての滋賀県神崎郡五峰村(ごほうむら)(現東近江市能登川地区・能登川南小学校区域)に設立されました。 |
2.財団設立の経緯と変遷経過 |
当財団は、設立者田附政次郎(たづけまさじろう)が、近江商人として活躍した初代 田附政次郎の一周忌にあたり、先代の遺志を体し別掲の設立趣意書をもって、昭和9年5月5日付で当時の内務大臣宛に財団法人の設立許可申請を行い、同年9月14日付で設立許可を得ました。 きっかけは二代目政次郎が故郷の五峰村に金10万円と京都・岡崎の屋敷内にあった建物を寄贈しました。五峰村はこの基金を村の会計に入れることなく、寄贈の趣旨を生かすべく寄贈者の申請による財団法人の設立となったものです。 財団法人初代理事長には申請当時の五峰村村長である田附新兵衞が就任して発足いたしました。 当時の大阪毎日新聞滋賀版にはこのことが大きく取り上げられています。 |
創設者一族の発祥の地は現在の東近江市佐生町であり、昭和9年当時、当地は「五峰村」に属していました。 「五峰」とは能登川南小学校の背後に聳(そび)える猪子山の呼称であります。因みに、能登川南小学校校歌の冒頭における「琵琶湖の南 聳え立つ 五つの峰の学び舎に」の一節は、この地名に由来するものと思われます。 その後、昭和17年に五峰村を含む近隣5村が合併して「能登川町」となり、平成18年の市町合併で「東近江市」となりました。 長らく「財団法人」として活動を続けてまいりましたが、国の公益法人改革に伴い、滋賀県の認定を得て平成22年4月1日付で「公益財団法人 五峰興風会」となり、新たな活動を開始いたしました。 昭和9年に、この財団設立に対し五峰村々長から感謝状を受けています。 |